AIO対策のやり方【中小企業向け】llms.txtもFAQ構造化データもGoogle検索のAI機能には不要。公式で確かめた、やること

AIO対策のやり方【中小企業向け】llms.txtもFAQ構造化データもGoogle検索のAI機能には不要。公式で確かめた、やること

「AIO対策をしないと、AI検索の時代に取り残されますよ」——最近、こんな営業の電話やメールを受けた社長もいると思います。調べてみると、llms.txt、FAQの構造化データ、Q&A形式への書き換えなど、やることがたくさん並んでいます。ところが、Googleの公式ドキュメントを原文で読むと、話はずいぶん違いました。Googleは、AI Overviews(AIによる概要)やAIモードに出るために「追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません」と書いています。さらに2026年5月には、「する必要のないこと」を5つ名指しで挙げました。この記事では、中小企業のAIO対策を、Google公式で確かめた「やること」「やらなくていいこと」「自分で確かめる方法」の3つに分けて整理します。読み終えたときに、自社がまずやる2〜3個と、AI検索に出ているかを確かめる場所が決まっていることがゴールです。

結論:中小企業のAIO対策は「SEOの基本」と「会社の情報をそろえる」こと

先に結論です。Google検索のAI機能(AI OverviewsとAIモード)について、Googleの公式ドキュメントにはこう書かれています。

AIO対策の結論。Google公式の一文と、やること・やらなくていいこと(Google検索のAI機能には)・確かめることの整理
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「SEO のベスト プラクティスは、引き続き Google 検索の AI 機能(AI による概要や AI モードなど)でも有効です。AI による概要や AI モードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません。」

出典:Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」(2026年10月9日に確認。英語原文は "There are no additional requirements to appear in AI Overviews or AI Mode, nor other special optimizations necessary.")

つまり、Google検索のAI機能のために、特別な「AIO対策」は要りません。やることは、ふつうのSEO(検索で見つけてもらうための基本)と同じです。そのうえで、地域の中小企業にとっては、Googleが公式に名前を出しているGoogleビジネスプロフィールの情報を最新にしておくことが近道になります。

分け方中身この記事の節
やることGoogleに見つけてもらえる状態にする/大事なことを文字で書く/自社の経験を書く/Googleビジネスプロフィールを最新にやること6つ
やらなくていいこと(Google検索のAI機能には)llms.txt/文章の細切れ化/AI向けの書き換え/不自然な言及集め/構造化データのやりすぎしなくていい5つ
確かめることSearch Consoleの生成AIパフォーマンスレポートと生成AI設定/Bing Webmaster Tools/robots.txt確かめる方法

※この表は、Googleの公式ドキュメントをもとにツクシが整理したものです。ChatGPTなどGoogle以外のAIについては、別の節で分けて書いています。

AIO対策とは? AI Overviews・LLMO対策・AI検索対策の違い

「AIO」という言葉は、2つの意味で使われています。

「AIO」の2つの意味(AI OverviewsとAI Optimization)と、LLMO対策・GEO・AEO・AI検索対策の呼び方、AIO対策はSEOの一部
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言葉意味
AI Overviews(AIによる概要)Google検索の結果のいちばん上に、AIがまとめた答えが出る機能。日本では2024年8月に始まりました
AI Optimization(AI最適化)AIの答えの中で、自社のサイトが参考として紹介されるように整えること。「AIO対策」は多くの場合こちらの意味です

ほかにも、LLMO対策(大規模言語モデル最適化)、GEO(生成エンジン最適化)、AEO(回答エンジン最適化)、AI検索対策といった呼び方があります。どれも「AIの答えに自社の情報が使われるようにする」という点ではほぼ同じで、呼び方の違いと考えて大丈夫です。

では、AIO対策とSEOは別物なのか。Googleは2026年5月15日に出した「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」というガイドで、こう書いています。

「Google 検索の観点から見ると、生成 AI 検索向けに最適化することは、検索エクスペリエンス向けに最適化することであるため、SEO であることに変わりはありません。」

出典:Google 検索セントラル「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」(2026年5月15日公開、2026年10月9日に確認)、Google Japan Blog「AI による概要」(2024年8月16日)

少なくともGoogle検索については、AIO対策はSEOの一部です。検索とGoogleマップで見つけてもらう基本は、MEO・SEO対策のページにまとめています。

AI検索対策は中小企業にも関係ある? 数字で見る

「うちのお客さんはAIなんて使っていない」と感じる社長もいると思います。あおるつもりも、無視するつもりもありません。確かめられた数字を、そのまま並べます。

生成AIを使ったことがある人の年代別の割合(総務省 情報通信白書)と、パソコンの検索エンジンのシェア(Google 47.5%・Bing 46.9%)
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生成AIを使ったことがある人:40代49.0%、50代44.2%、60代33.5%

総務省の令和8年版 情報通信白書(2026年7月24日公表)では、日本で何らかの生成AIサービスを「使っている(過去使ったことがある)」人は58.8%でした(前の年度は20歳以上が対象で26.7%)。年代別に見ると、こうなります。

年代生成AIを使っている・使ったことがある
15〜19歳91.7%
20代78.2%
30代56.3%
40代49.0%
50代44.2%
60代33.5%

出典:総務省「令和8年版 情報通信白書」(2026年7月24日公表、調査は2025年度、15〜69歳)、年代別のデータ(CSV)。今回から15〜19歳が調査の対象に加わったため、前の年度との単純な比較には注意が必要です(20歳以上に限ると52.2%)。

社長の世代も、お客さまの世代も、「使ったことがある」は40〜50代ではおよそ半分、60代では3人に1人です。ただし、これは生成AIを使ったことがあるかの数字です。「AIで検索している人」「AI Overviewsを見ている人」の割合ではありません。日本でAI検索を使っている人の割合を示す公的な統計は、今回の調査では見つかりませんでした。

パソコンの検索は、GoogleとBingがほぼ同じ

同じ白書には、検索エンジンのシェアも載っています(StatCounterのデータ)。2026年3月時点で、日本のスマホとタブレットではGoogleが7割以上ですが、パソコンではGoogleが47.5%、Bingが46.9%でした。白書は「Bingのシェアが拡大傾向にある」と書いています。BingのAI要約やMicrosoft Copilotで自社がどう引用されているかは、Bingの無料ツールで確かめられます。会社のパソコンから調べる取引先を考えると、Bingも確かめる場所に入れておきたいところです。

出典:総務省「令和8年版 情報通信白書」(StatCounter、2026年5月15日取得のデータ)

AIの要約が出ると、クリックは減る?(米国の調査)

米国のPew Research Centerが、米国の成人900人の閲覧記録(2025年3月)を調べたところ、AIの要約が出た検索では、ふつうのリンクがクリックされた割合が8%で、出なかった検索の15%より低くなっていました。要約の中のリンクがクリックされたのは1%でした。

出典:Pew Research Center(2025年7月22日)。米国・Google検索だけ・2025年3月時点の調査で、日本の数字ではありません。

一方でGoogleは、AIによる概要が出る検索結果ページからのクリックは「より質が高いことが確認されています」、その理由は「ユーザーがサイトに長く滞在する傾向があるため」と書いています(数字は示されていません)。

AI Overviewsは、出ない検索も多い

もう1つ大事なのが、AIによる概要はすべての検索で出るわけではない、という点です。Googleの日本語版のドキュメントには、付加価値があるとシステムが判断した場合にのみ表示されるため「通常はトリガーされません」とあります。ただ、英語の原文は "AI Overviews are only shown when ... additive to classic Search, and as such, often don't trigger." です。「通常は出ない」と言い切るほど強い意味ではなく、「出ないことも多い」くらいに読んでおくのが無難です。

AIの答えが出ない検索では、これまでどおりの検索結果やGoogleマップから選ばれます。AIの答えだけを気にするより、マップと検索の両方で見つけてもらう準備をしておくほうが現実的です。始める順番は中小企業がWeb集客を始める時に知っておくべき5つのワナで整理しています。

あわせて読みたい中小企業がWeb集客を始める時に知っておくべき5つのワナ|何から始める・費用・頼み先

Google公式が「する必要のないこと」と書いた5つ

Googleは2026年5月15日のガイドに、「生成 AI 検索の誤解を解く:する必要のないこと」という項目を設けました。名指しされたのは次の5つです。いずれもGoogle検索のAI機能については、という前提の話です。

Google公式が「する必要のないこと」と書いた5つ(llms.txt・チャンク化・AI向けの書き換え・不自然な言及・構造化データのやりすぎ)とFAQリッチリザルトの終了
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よく見かける助言Googleの説明(原文)
① llms.txt などの「AI向けファイル」を置く「Google 検索自体がこれらを使用しないためです」「サイトの Google 検索での表示やランキングに影響することはありません」(置くこと自体は「まったく問題ありません」)
② 文章を細かく区切る(チャンク化)「コンテンツを細かく分割する必要はありません」「理想的なページ長というものはありません」
③ AIに読ませるための書き方に書き換える「生成 AI 検索向けの書き方をする必要はありません」
④ 不自然な(作られた)「言及」を集める「一見すると役立ちそうですが、実際にはそれほど役に立ちません」
⑤ 構造化データをたくさん入れる「生成 AI 検索に構造化データは必要ありません。追加する必要がある特別な schema.org マークアップもありません。」

出典:Google 検索セントラル「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」(2026年10月9日に確認)。表の左の列はツクシの要約です。

「AIO対策」のYahoo!検索の上位記事10本(2026年10月9日、ツクシ調べ。ツールの紹介ページ1件を除き、11位を繰り上げ)を読むと、構造化データを扱った記事が8本、FAQやQ&A形式を扱った記事が7本ありました。5つをそろえて原文で示した記事は見当たりませんでした。

構造化データは「AIのため」ではなく「ふつうの検索のため」

⑤には続きがあります。Googleは、構造化データは「Google 検索のリッチリザルトの対象となるのに役立つため、SEO 戦略全体の一部として引き続き使用することをおすすめします」と書いています。つまり、Google検索のAI機能のために入れる必要はないが、ふつうの検索の見え方のために使うのはよい、という整理です。入れるときは、ページに表示されている内容と一致させることが条件です。

FAQのリッチリザルトは、2026年5月7日に終わっている

「AIO対策として、FAQの構造化データ(FAQPage)を入れましょう」という助言もよく見かけます。ところが、Googleの変更履歴には、よくある質問のリッチリザルトが「2026 年 5 月 7 日以降、この機能が Google 検索に表示されなくなるため」サポート終了のお知らせを追加した、とあります(2026年5月8日)。6月15日には、説明のページそのものが削除されました。

出典:Google 検索セントラル「検索に関するドキュメントの更新履歴」(2026年10月9日に確認)

上の10本のうち、この終了日を書いた記事は0本でした。すでに入っているFAQの構造化データを、急いで外す必要はありません(残しても害があるとは書かれていません)。ただ、Google検索での見た目の得は、もうありません。そもそもFAQのリッチリザルトは、2023年9月14日から、よく知られた信頼のおける政府機関・保健衛生関連のサイトにだけ表示されるようになっていました(同じ変更履歴)。中小企業のサイトでは、2023年の時点で、すでに見た目の得はほぼなかったことになります。一方で、ページの中に「よくある質問」として、お客さまに聞かれたことと答えを書くことは、読む人のためにやる価値があります。これは構造化データとは別の話です。

やりすぎると、かえって危ない

同じガイドには、AIが裏で使う細かい言い回し(ファンアウトクエリ)ごとに、主に検索順位やAIの回答を操作する目的でページを量産すると、「スパムに関するポリシーにおける大量生成されたコンテンツの不正使用に違反します」とも書かれています。「AI向けにページを大量に作りましょう」という提案には注意してください。

AIO対策のやり方:中小企業がやること6つ

では、何をやればいいのか。Googleが「AI 機能とウェブサイト」で挙げているSEOの基本と、「AI最適化ガイド」の内容から、中小企業に関係の深いものを6つにまとめました。Googleは「このガイドに記載されているすべてのことを行う必要はありません」とも書いています。上から順に、できるところからで十分です。

中小企業がやること6つと、それぞれの確かめ方
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やることGoogleの説明確かめ方
① Googleに見つけてもらえる状態にするAI機能に出る条件は「インデックスに登録されており、Google 検索でスニペットが表示され、検索の技術的要件を満たしている」こと。「これ以外に追加の技術要件はありません」Search Consoleの「ページ」と「URL検査」
② robots.txtとサーバー側でGoogleを止めていないrobots.txtに加えて、CDNやホスティング側でもクロールを許可するrobots.txtを開いて見る。サーバー・CDNの設定を作った人に確認
③ 大事なことは、画像ではなく文字で書く重要な内容はテキストで。内部リンクで見つけやすくする料金・対応エリア・営業時間が、画像の中だけに書かれていないか
④ 自社の経験を書くどこにでもある一般論より、経験にもとづく内容を「うちが書かなくても誰かが書いている」記事になっていないか
⑤ 構造化データは、表示と一致させる構造化データは、表示されているテキストと一致させる入れている場合だけ。ページの内容と食い違っていないか
⑥ Googleビジネスプロフィールを最新にビジネス プロフィールなどを使うと「AI の回答と Google 検索のその他の検索結果の両方で商品やサービスが表示されやすくなります」営業時間・電話・サービス・写真が今の状態と合っているか

出典:Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」(いずれも2026年10月9日に確認)。表の「確かめ方」はツクシの提案です。

なお、Googleは「インデックス登録と配信は保証されているものではありません」とも書いています。6つをやっても、AI Overviewsに必ず載るわけではありません。「AIに載る方法」は、正確には「載る候補に入るための準備」です。

①②:まずGoogleに見つけてもらえているか

AIの答えは、Googleに登録(インデックス)されたページの中から作られます。登録されていなければ、どんな工夫も届きません。Search Consoleへの登録、サイトマップの送信、「ページ(インデックス登録)」で載っていない理由を見る方法は、ホームページ公開後にやること(Search Consoleの節)で手順を説明しています。

あわせて読みたいホームページ公開後にやること|初期設定と3か月の確認、実際に踏んだ落とし穴5つ

見落としやすいのが、robots.txt以外の場所です。Googleは、robots.txtだけでなくCDN(表示を速くする配信サービス)やホスティング(サーバー)の側でもクロールを許可するよう書いています。サーバー会社やCDNの「ボット対策」「AIボットをブロック」といった設定が、知らないうちに入っていることもあり得ます。

③④:自社にしか書けないことを、文字で書く

Googleのガイドは、よい例と悪い例をこう示しています。「初めて住宅を購入する人向けの 7 つのヒント」のような、どこにでもある記事より、「検査を免除して費用を節約した理由: 下水道管の内部調査」のような、経験にもとづく記事です。

地域の会社なら、たとえば次のようなものが「自社にしか書けないこと」になります。

  • 実際の施工・納品の事例(写真と、何に困っていて、どう直したか)
  • お客さまに電話やLINEでよく聞かれる質問と、その答え
  • 料金の決まり方、対応エリア、頼んでから終わるまでの流れ

AIのために書き方を変える必要はありません(しなくていい5つの③)。お客さまが知りたいことに、はっきり答える。それが、Googleのガイドがすすめる「経験にもとづく内容」にもなります。AIで文章を作ること自体の扱いは、AIで作ると検索で不利?でGoogleの説明を整理しています。

あわせて読みたいClaude Codeでホームページ作成|実際の10工程と、人が決めること

⑥:地域の会社は、Googleビジネスプロフィールが近道

Googleは「AI 機能とウェブサイト」のSEOの基本の中で、Merchant Center(ネットで物を売る会社向け)とビジネス プロフィールの情報を最新にしておくことを挙げています。AI最適化ガイドでも、ビジネスプロフィールを使うと、AIの回答とふつうの検索結果の両方で表示されやすくなると書いています。

上の10本のうち、Googleビジネスプロフィールに触れた記事は0本でした。店舗や事務所を持つ会社、地域に出向く仕事の会社にとっては、いちばん手をつけやすいAIO対策と言えます。ホームページとビジネスプロフィールで、会社名・住所・電話番号・営業時間をそろえるところから始めてください。登録とオーナー確認、口コミの頼み方はGoogleビジネスプロフィールの口コミ返信は全件必要?にまとめています。

あわせて読みたいGoogleビジネスプロフィールの口コミ返信は全件必要?公式ヘルプでわかった、頼み方・返し方

AI Overviewsに出ているかを確かめる方法

「AIに出ているかどうか分からない」まま対策するのは、地図なしで歩くようなものです。無料で確かめられる場所が、2026年に入って増えました。

AI Overviewsに出ているかを確かめる4つの方法(Search Consoleの生成AIパフォーマンスと設定、Bing Webmaster ToolsのAI Performance、実際にAIに聞いて記録)
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Search Consoleの「生成AIパフォーマンス」レポート

Googleは2026年6月3日に、Search Consoleで生成AI機能での表示を見られるレポートを発表し、「2026 年 8 月 31 日付けで世界中のすべてのウェブサイトにリリースされました」としています。

  • 見られるもの:AIによる概要・AIモードでの表示回数(インプレッション数)。ページ別・国別・デバイス別・日付別に見られます
  • 見られないもの:公式ヘルプには、クリック数の項目は書かれていません。この記事でも「クリック数が見られる」とは書きません
  • 出てこないとき:ヘルプには「これは通常、サイトが Google 検索の生成 AI 機能で十分なインプレッション数を獲得していない場合に発生します」とあります。小さなサイトでは、まだ出ないこともあります

レポートが出ないこと自体も、「今はまだAIの答えにほとんど使われていない」という1つの情報です。いつからのデータが入っているかは、公式ヘルプでは確かめられませんでした(未確認)。

Search Consoleの「検索の生成AI」設定

Search Consoleの[設定]>[検索の生成 AI]では、自社のサイトをGoogle検索の生成AI機能に「含める」か「除外する」かを選べます(「親から継承」もあります)。初期設定は「含める」です。除外は通常数日以内(多くは1〜2日)に反映されますが、時間がかかる場合もあります。ヘルプには「この設定は AI のトレーニングには影響しません」とあります。

上の10本で、この設定に触れた記事は0本でした。AIに出たい会社は「含める」になっているかを一度見ておく、AIに出したくない事情がある会社はここで外せる、と覚えておけば十分です。Googleの最適化ガイドには「Search Console の検索の生成 AI 機能にサイトが含まれている必要があります」という一文もあります。Search Consoleに登録していないサイトがどう扱われるかまでは書かれていないので、登録しておけば、自分で確かめて変えられる、とだけお伝えしておきます。

出典:Google 検索セントラル ブログ(2026年6月3日)、Search Console ヘルプ(レポート・設定)(いずれも2026年10月9日に確認)

Bing Webmaster Toolsの「AI Performance」

Bingの無料の管理ツール、Bing Webmaster Toolsでは、2026年2月10日から「AI Performance」が公開プレビューとして使えます。Microsoft CopilotやBingのAI要約などで、自社のページが引用された回数、引用されたURL、AIが参照に使った語句(grounding queries、一部のサンプル)が見られます。Googleのレポートが表示回数なのに対して、こちらは引用を数えている点が違います。パソコンの検索ではBingがGoogleとほぼ同じシェアなので、Search Consoleとあわせて登録しておく価値があります。

出典:Bing Webmaster Blog(2026年2月10日、2026年10月9日に確認)。Microsoft自身は、この機能を生成エンジン最適化(GEO)のための道具づくりの「an early step」(最初の一歩)と書いています。

実際にAIに聞いて、日付つきで記録する

いちばん手軽なのは、お客さまが聞きそうな質問を、AIモードやChatGPT、Copilotに実際に聞いてみることです。「我孫子で○○を頼むなら?」のように聞き、出てきた会社と、引用元のページを日付つきでメモしておきます。AIの答えは聞くたびに変わることがあるので、1回の結果で一喜一憂せず、同じ質問を月に1回くらい聞いて比べるのがおすすめです。

なお、Googleは「サードパーティ ツールが Google 内部のランキング システムや AI システムにアクセスすることはできません」と書いています。民間のツールが出す「AI露出スコア」のような数字は、Googleの中の数字ではないと理解したうえで使ってください。

ChatGPTなど、Google以外のAI検索について

ここまでの「不要」は、すべてGoogle検索のAI機能についての話です。ChatGPTなどほかのAIが、何を参考に答えを作っているかは、Googleほどはっきり公開されていません。分かっていることと、分かっていないことを分けておきます。

ChatGPTなどGoogle以外のAI検索について、分かっていることと分かっていないこと、今できる確かな手
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分かっていること分かっていないこと(未確認)
OpenAIは「Sites that are opted out of OAI-SearchBot will not be shown in ChatGPT search answers」(OAI-SearchBotを止めたサイトは、ChatGPTの検索の答えに表示されない)と書いている(ただし、ナビゲーション用のリンクとしては表示されることがある、とも書かれている)。学習用のGPTBotとは別に設定できるChatGPTやPerplexity、Claudeなどがllms.txtを使っているか
Google検索以外のGoogleのシステム(Geminiなど)で、学習やグラウンディング(回答の根拠)への利用を制限したいときはGoogle-Extended。Google検索のAI機能での表示を制限したいときは nosnippet・noindex などChatGPTの検索がBingの検索データを使っているか(OpenAIの公式ドキュメントでは確認できませんでした)

出典:OpenAI「クローラー(bots)の説明」、Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」(いずれも2026年10月9日に確認)

つまり、ほかのAIのためにできる確かな手は、今のところ「AIの検索用ボットを止めていないか確かめる」ことです。llms.txtは、Google検索には影響しませんが、ほかのAIのために置くのは自由です。ただ、置いて効果があるかは分かっていません。

ホームページを置いているサーバーやCDNには、「AIボットをブロックする」設定を持つものがあります。たとえばCloudflareは、学習目的のクローラーを止める以前の設定を2026年9月15日付で廃止とし、新しいドメインには新しい初期設定(広告を表示しているページでは学習用・エージェント用のボットをブロックし、検索用は許可)を適用すると案内しています(実際の適用状況は確認できていません)。どの設定が入っているかは、サイトを作った人やサーバーの管理画面で確かめてください。

出典:Cloudflare Docs「Block AI bots」(2026年7月1日最終更新、2026年10月9日に確認)

「AIO対策」の営業を受けたときに確かめること

AIO対策をうたうサービスも見かけるようになりました。ちゃんとした提案もありますが、次のような話が出たら、一度立ち止まって確かめてください。

「AIO対策」の営業でよく聞く7つの言葉と、確かめること
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こう言われたら確かめること
「AIに必ず載せます」Googleは、インデックス登録と表示は「保証されているものではありません」と書いている
「llms.txtを設置すれば、AIに選ばれます」Google検索はllms.txtを使わない、と公式に書かれている。ほかのAIで効果があるかは、各社の公式資料では確認できなかった(2026年10月時点)
「FAQの構造化データで、AIの引用が増えます」Google検索の場合、FAQのリッチリザルトは2026年5月7日に終わっている。Googleは「生成 AI 検索に構造化データは必要ありません」と書いている
「今やらないと、先に始めた会社に勝てません」先に始めたほうが有利だと示すデータは、今回の調査では見つからなかった
「当社のツールで、GoogleのAIの評価が分かります」Googleは、外部のツールがGoogle内部のランキングやAIのシステムにアクセスすることはできない、と書いている
「自社のWikipedia記事を整えましょう」Wikipediaのガイドラインは、自分の会社について書くときは注意するか控え、記事のノートページで提案して、利害関係のない第三者の編集を待つよう求めている
「引用率が○倍になった事例があります」その数字の出典(いつ・誰が・どう測ったか)を聞く。出典が示されていない数字も見かける

Googleは、SEOの会社を選ぶときの注意として「Google はサードパーティ サービスを評価していないため、そのような主張やほのめかしを行うサービスには注意してください」と書いています。「Googleと特別な関係がある」「Googleに認められた」といった言い方には気をつけてください。

出典:Google 検索セントラル「サードパーティ SEO アドバイスの評価」、Wikipedia「Wikipedia:自分自身の記事をつくらない」(いずれも2026年10月9日に確認)

逆に、Googleは「明示的な SEO をまったく行わなくても多くのコンテンツが成功を収めている」とも書いています。自社のことを、お客さまに分かる言葉で、正直に書く。それが、Googleの説明から読み取れるいちばん確かなAIO対策です。

ツクシのサイトで確かめたこと

この記事を書くにあたって、ツクシ自身のサイト(Cloudflareで公開しています)で、AIのクローラーが通れる状態かを確かめました(2026年10月9日)。

確かめたこと結果
robots.txtの中身すべてのボットにサイト全体を許可する設定(User-agent: * Allow: /)
AIや検索のボットの名前を名乗ってアクセスしたときOAI-SearchBot・GPTBot・PerplexityBot・Googlebot・bingbot・ClaudeBotの名前で送ったアクセスは、すべて正常に表示された(ステータス200)
本物のボットへの扱い、Cloudflareの管理画面のAIクローラー設定まだ確かめていません(名前を名乗っただけのアクセスと、本物のボットは区別されることがあるため)

robots.txtが「許可」になっていても、その手前のCDNで止まっていることはあり得ます。だからGoogleも、CDNやホスティングの側の確認まで書いているのだと思います。管理画面での確認と、Search Consoleの生成AIレポートが出るかどうかは、確かめたらこの記事に追記します。

自社のサイトのrobots.txtは、ブラウザで「https://(自社のドメイン)/robots.txt」を開けば見られます。「Disallow: /」の行があれば、その上の「User-agent」で指定されたボットに、サイト全体を見に来ないよう求める設定です(実際に従うかはボット次第です)。見方が分からなければ、作った人に聞いてみてください。

よくある質問

AIO対策とは何ですか? SEO対策とは違うのですか?
AIの答え(GoogleのAI OverviewsやAIモード、ChatGPTなど)の中で、自社の情報が使われるように整えることです。LLMO対策・AI検索対策とも呼ばれます。Googleは、生成AI検索向けの最適化は「SEO であることに変わりはありません」と書いています。少なくともGoogle検索については、SEOの一部と考えて大丈夫です。
中小企業にもAIO対策は必要ですか?
Google検索のAI機能については、特別な対策は不要とGoogleが公式に書いています。必要なのは、Googleに見つけてもらえる状態にすること、自社の経験を文字で書くこと、Googleビジネスプロフィールを最新にすることです。これはAIがなくても、検索で見つけてもらうためにやっておきたいことでもあります(やること6つ)。
llms.txtは置いたほうがいいですか?
Google検索には影響しません。Googleは、llms.txtを使わない、置いても表示やランキングに影響しない、と書いています。置くこと自体は「まったく問題ありません」とされています。ChatGPTなどほかのAIが使っているかは、確認できませんでした。
今入っているFAQの構造化データは、外したほうがいいですか?
急いで外す必要はありません。ただ、FAQのリッチリザルトは2026年5月7日以降、Google検索に表示されなくなっています。新しく入れる理由は、少なくともGoogle検索の見た目の面ではなくなりました。ページの中に「よくある質問」を文章で書くことは、読む人のためになるので続けてください。
検索で上位にいないと、AI Overviewsには載りませんか?
Googleが条件として挙げているのは、インデックスに登録されていること、検索でスニペット(説明文)が表示されること、検索の技術的要件を満たしていることの3つです。民間の調査(Ahrefs、2026年3月2日)では、AI Overviewsで引用されたURLのうちGoogleで10位以内だったのは37.9%でした。ただしAhrefsは、集計方法を改善したうえでの結果だと書いており、以前の調査(約76%)とは単純に比べられません。この数字は広告などの枠も含めた上位10枠で数えたもので、国や言語も示されていません。「10位以内でなくても引用されることがある」くらいに受け取ってください。
自社のサイトをAIの答えに出したくないときは?
Google検索の生成AI機能から外したいなら、Search Consoleの[設定]>[検索の生成 AI]で「除外する」を選べます(通常数日以内、多くは1〜2日で反映されますが、時間がかかる場合もあります)。Google検索のAI機能での表示を制限したいときは、ページ単位で nosnippet・noindex などの指定もあります。Google検索以外のGoogleのシステム(Geminiなど)で、学習やグラウンディング(回答の根拠)への利用を制限したい場合は、Google-Extendedという別の仕組みです。ChatGPTの検索に出したくない場合は、OAI-SearchBotをrobots.txtで止めると、ChatGPTの検索の答えに表示されなくなるとOpenAIは書いています(ただし、ナビゲーション用のリンクとしては表示されることがある、とも書かれています)。
AIO対策の効果は、どこで見ればいいですか?
Googleなら、Search Consoleの「生成AIパフォーマンス」レポートで、AIによる概要・AIモードでの表示回数が見られます(2026年8月31日に全サイトへ公開)。Bingなら、Bing Webmaster Toolsの「AI Performance」で、Copilotなどで引用された回数が見られます。小さなサイトでは、表示が少なくてレポートが出ないこともあります(確かめる方法)。
もうSEOは要らなくなるのですか?
Googleの説明を読む限り、逆です。Google検索のAI機能に出るための条件は、ふつうの検索と同じ「インデックス登録・スニペット表示・検索の技術要件」の3つで、Googleは「SEO のベスト プラクティスは、引き続き Google 検索の AI 機能(AI による概要や AI モードなど)でも有効です」と書いています。検索とGoogleマップで見つけてもらう基本はMEO・SEO対策のページにまとめています。

まとめ

  • Googleは、AI OverviewsやAIモードに出るために「追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません」と書いている。AIO対策は、Google検索についてはSEOの一部
  • Google検索のAI機能には、llms.txt・文章の細切れ化・AI向けの書き換え・不自然な言及集め・構造化データのやりすぎは不要(2026年5月15日のGoogleのガイド)。FAQのリッチリザルトは2026年5月7日に終わっている
  • 中小企業がやることは、Googleに見つけてもらえる状態にする・大事なことを文字で書く・自社の経験を書く・Googleビジネスプロフィールを最新にする
  • 生成AIを使ったことがある人は、40代49.0%・50代44.2%・60代33.5%(総務省、2025年度調査)。ただし「AIで検索している人」の割合ではない
  • AIに出ているかは、Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポート(2026年8月31日に全サイトへ公開)とBing Webmaster ToolsのAI Performanceで確かめられる。パソコンの検索はGoogle 47.5%・Bing 46.9%
  • ChatGPTなどほかのAIについては、検索用のボット(OAI-SearchBotなど)をrobots.txtやCDNで止めていないかを確かめる。「必ず載せます」という営業には注意

Web集客全体の始め方は、まとめ記事の中小企業がWeb集客を始める時に知っておくべき5つのワナで、公開したばかりのサイトの初期設定はホームページ公開後にやることで整理しています。ほかの記事は集客・マーケティングの一覧からどうぞ。

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