MEO対策は自分でできる?Googleが代行業者に禁じる「順位保証」と費用相場・契約の注意点

MEO対策は自分でできる?Googleが代行業者に禁じる「順位保証」と費用相場・契約の注意点

「Googleマップの順位、上げませんか」「御社のプロフィール、このままだと損をしていますよ」——こんなMEO対策の営業電話を受けた社長は多いと思います。頼むべきか、自分でやれるのか。この記事では、MEO対策を自分でやる範囲と、頼んでいい範囲の線引きを先に示します。そのうえで、代行の費用相場、Googleが代行業者に禁じていること(順位の保証、Googleを名乗る電話など)、契約・解約で確かめること、困ったときの相談先を、Googleのヘルプと法令・消費者庁の資料をもとに整理しました。読み終えたときに、自分でやることと、頼むなら契約前に聞くことが決まっているのがゴールです。

先に結論(3つ)

  • Googleビジネスプロフィールは無料です。MEO対策の多くは自分でできます。頼むなら、買うのは「順位」ではなく時間と撮影です。
  • Googleは、代行業者が「上位に掲載されることを保証する」ことや、Googleを装うことを禁じています。オーナー権限は、いつも店が持っている必要があります。
  • 店の集客のための契約は、クーリング・オフが原則として使えないと考えられます。だから、契約の前に確かめることが大事です。

結論:MEO対策の多くは自分でできる。頼むなら「時間と撮影」を買う

まず、Google自身の言葉です。Googleが、業者と連携するときのポイントをまとめたヘルプにこうあります。

MEO対策の結論。Google公式の一文(順位は金銭で上がらない)と、店・会社の状況別に向いている形(自分でやる/単発で頼む/運用を頼む)
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「ビジネス プロフィールの仕組みと使い方を理解するのに、それほど時間はかかりません。」

出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「サードパーティと連携してビジネス プロフィールを管理するためのヒント」(2026年10月9日に確認)

Googleは、ウェブ検索(SEO)についても「小規模なローカル ビジネスの経営者は、おそらく、作業の多くを自分で行うことができます。」と書いています。これはマップではなく検索の話ですが、考え方は同じです。

出典:Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」(2026年10月9日に確認)

そして、お金を払っても順位は買えません。Googleは「ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じておりません。」と書いています。

出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善する」(2026年10月9日に確認)

業者に頼んで得られるのは、手間を減らすことと、良い写真や整った情報です。そう考えると、頼むかどうかの判断がしやすくなります。

こんな店・会社は向いている形
月に1回、少し時間を取れる。スマホで写真を撮れる自分でやる。この記事の手順と、Googleビジネスプロフィールの記事で足ります
最初の整備だけ手を借りたい。写真をプロに撮ってほしい単発で頼む(初期設定・撮影)。そのあとは自分で続ける
どうしても時間が取れない。数字の報告がほしい運用を頼む。ただし契約前チェックリストを確かめてから

MEO対策とは? 順位はどう決まるのか

MEO対策とは、Googleマップで「近くの◯◯」「柏 ◯◯」と探す人に、自分の店を見つけてもらうための取り組みです。中心になるのは、Googleが無料で提供しているGoogleビジネスプロフィールを整えることです。

ローカル検索の順位を決める関連性・距離・知名度と、それぞれ店にできること。「MEO」はGoogleの用語ではないこと、口コミの英語版 “can help”
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ひとつ知っておきたいのは、「MEO」はGoogleの用語ではないことです。日本の業界で使われている言葉で、今回確かめたGoogleの公式ヘルプには、一度も出てきませんでした。「Googleが定めたMEOの基準」のような言い方をされたら、少し疑ってかまいません。

順位は「関連性・距離・知名度」で決まる

Googleの公式ヘルプには、こうあります。

「ローカル検索結果は、主に関連性、距離、知名度に基づいて表示されます。」
要素意味店にできること
関連性検索した言葉と、店の情報が合っているか業種・サービス・説明を正しく、くわしく書く
距離検索した人や、指定された場所から近いか動かせない。だから順位は探す人の場所で変わる
知名度どれだけ知られているか。ウェブ上の情報や口コミの数・評価も材料になる口コミを正しくお願いする。ホームページを整える

出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善する」(日本語版・英語版、2026年10月9日に確認)。「店にできること」はツクシの整理です。

口コミについて、日本語版は「ランキングが高くなります」と言い切っています。ただ、英語版は "can help"(役立つことがある)です。口コミが増えれば必ず上がる、という意味ではありません。ここを根拠に「口コミを増やせば上がります」と言う営業には、気をつけてください。

なお、Googleビジネスプロフィールの情報は、検索結果に出るAIの回答(AI Overviews)でも使われます。くわしくはAIO対策は必要?Google公式で確かめたことをご覧ください。

あわせて読みたいAIO対策のやり方【中小企業向け】llms.txtもFAQ構造化データもGoogle検索のAI機能には不要。公式で確かめた、やること

自分でやること・任せていいこと・任せてはいけないこと

頼むかどうかより先に決めたいのが、線引きです。Googleのポリシーをもとに、3つに分けました。

店にしかできないこと・任せていいこと・書面で承認して任せること・任せてはいけないことの線引きと、オーナーと管理者の違い
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分け方中身根拠・理由
店にしかできないことオーナーでいること/お客さまへの口コミのお願い/返信の中身を決めることGoogleは「すべての最終顧客は、常に自身のビジネス プロフィールのオーナー権限または共同オーナー権限を保持している必要があります。」としている。口コミは、実際に来たお客さまとの関係そのもの
任せていいこと最初の設定/写真撮影/投稿の文章づくり/数字の計測と報告作業の手間を減らす部分。店は管理者として招待する形で任せる
任せるなら書面で承認すること口コミへの返信の代行Googleは「最終顧客に代わってクチコミに返信するには、明示的な承認を得る必要があります。口頭による同意では不十分です。」としている
任せてはいけないことオーナー権限そのもの/Googleアカウントのパスワード/口コミの代筆・見返りつきの口コミ集めGoogleは業者に「クライアントとパスワードを共有しないでください。」と求めている。見返りつきの口コミ、業者など利害関係のある人の投稿(代筆を含む)は、Googleのポリシーで禁止

出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールのサードパーティ ポリシー」、Google マップ「禁止および制限されているコンテンツ」(いずれも2026年10月9日に確認)。表の分け方はツクシの整理です。

「オーナー」と「管理者」の違い

Googleビジネスプロフィールには、権限が2段階あります。業者に任せるなら、店はオーナーのまま、業者は管理者にします。

権限できること(公式ヘルプより)
オーナーすべて。ほかのオーナーや管理者を削除できるのは、オーナーだけ
管理者「オーナーとほぼ同じ権限があります。ただし、ユーザーの追加と削除、プロフィールの削除はできません。」

出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する」(2026年10月9日に確認)

店がオーナーなら、業者をやめるときは店の側で管理者から外せます。Googleも業者に向けて、「あなたをオーナーではなく管理者として招待するようにクライアントに依頼してください。」と書いています。

MEO対策を自分でやる手順(骨組み)

やることは、次の6つです。登録・口コミ・月1の運用は、Googleビジネスプロフィールの口コミ返信は全件必要?で手順をくわしく書いているので、ここでは骨組みだけにします。

あわせて読みたいGoogleビジネスプロフィールの口コミ返信は全件必要?公式ヘルプでわかった、頼み方・返し方
MEO対策を自分でやる6つの手順と、キーワードを店名に入れない注意
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手順やることくわしくは
① 登録とオーナー確認すでにマップに載っていないかを確かめてから、登録・オーナー確認をする登録の手順・オーナー確認
② 情報をそろえる店名・住所・電話番号・営業時間を、看板・ホームページ・チラシと同じにする。業種とサービスを登録する最初に整える5項目
③ 写真を足す外観・仕事中の様子・仕上がり・人の顔同上
④ 投稿する休業日、新しいサービス、季節のお知らせがあるとき続ける運用
⑤ 口コミをお願いし、返す見返りなし・内容は指定しない・全員に同じタイミングでお願いのしかた・返信のしかた
⑥ 数字を見る管理画面の「パフォーマンス」を月1回見て、メモする続ける運用

キーワードは、店名に入れない

「MEO対策=キーワードを入れること」と思われがちです。でも、店名に地域名やサービス名を足すのは禁止です。Googleのガイドラインには「ビジネス名に不要な情報を含めることはできません。含めると、ビジネス プロフィールが停止される場合があります。」とあります。住所の欄にも「URL やキーワードなど」を入れないよう書かれています。キーワードは、サービスの登録や説明文、ホームページで、自然に使ってください。

出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」(2026年10月9日に確認)

「自分でやれば無料」は半分だけ本当

Googleビジネスプロフィールそのものは無料です。ただ、写真を撮る、投稿を書く、口コミに返す、という社長の時間はかかります。どれくらいの時間がかかるかを示した公的な資料は、今回の調査では見つかりませんでした。頼むかどうかは、その時間を誰が使うかで決めるのが現実的です。

MEO対策の費用相場(代行の料金体系)

代行の料金は、大きく4つの形に分かれます。下の数字は、MEO業者やMEOツールの会社が、自社のブログで公表している目安を7社分集めたものです(ツクシ調べ、2026年10月時点)。公的な統計ではありません。調査の方法や件数は、どの記事にも書かれていませんでした。

MEO代行の料金体系4つの各社公表の目安、1年の総額の計算例、成果報酬型で確かめる3つ
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料金の形しくみ各社公表の目安の範囲
月額固定型毎月決まった金額を払う月1万〜8万円
成果報酬型決めた検索語で上位に出た日だけ課金1日500〜2,000円
初期費用最初の設定にかかる費用0〜10万円
払い切り型設定や改善を1回で請け負う5万〜20万円

出典(いずれも2026年10月9日に閲覧。各社が自社の記事で公表している目安):ローカルミエルカ、white-link、ゼンリンデータコム、MEO Analytics、リードプラス、MEO TIMES、LIVALEST。範囲はツクシが7社の数字をまとめたものです。

比べるときは「1年の総額」で

月の金額だけで比べると、違いが見えにくくなります。1年でいくらになるかを出してみてください。

例計算1年の総額
月額固定 月3万円・初期費用5万円3万円×12か月+5万円41万円
成果報酬 1日1,500円・初期費用0円1,500円×365日(検索語1つ、毎日上位に出た場合)最大で約54万円

出典:月額固定の計算はMEO Analyticsの費用例と同じ計算、成果報酬の試算はローカルミエルカ(いずれも2026年10月9日に閲覧)。消費税の扱いは各社で異なります。

成果報酬型は「何を・どこで測るか」しだい

成果報酬型そのものが悪いわけではありません。Googleが禁じているのは「順位の保証」で、料金の形ではないからです。ただ、確かめたいことが3つあります。

  • どの検索語で測るか:ある業者の記事では、「対策するキーワードのうち、1つでも上位表示したら(大体3位以内が目安)課金対象」になる形があると書いています。誰も検索しない言葉で上位でも、お客さまは増えません
  • どこから測るか:順位は探す人の場所で変わります(距離)。店のすぐ前から測れば、上位に出やすくなります
  • 月の上限があるか:上限がないと、総額が読めません

出典:ローカルミエルカ(2026年10月9日に閲覧)

また、別の業者の記事には「初期費用無料をうたう業者の場合、途中解約には違約金が発生するケースが多い」とあります(その会社の見解で、件数の根拠は書かれていません)。初期費用0円のときこそ、解約の条件を確かめてください。

Googleが代行業者に禁じていること

あまり知られていませんが、Googleは、店のプロフィールを代わりに管理する業者向けに「サードパーティ ポリシー」というルールを出しています。業者に頼む前に、ここだけは知っておいてください。

Googleのサードパーティ ポリシーで代行業者に禁じていること4つと求めていること3つ
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Googleが業者に求めていること・禁じていることポリシーの原文
順位を保証してはいけない禁止の例として「Google サービスで上位に掲載されることを保証する」「プロフィールが Google 検索や Google マップに必ず表示されると主張する」
Googleを装ってはいけない「ロボコール(自動音声電話)または他の技術を使って Google であるかのように装う」「誤解を招く組織アカウント名を使って、Google または Google の関連会社であるかのように装う」(「Google 認定」などを含む)
しつこい電話・脅しをしてはいけない「電話禁止リストを無視して、過度のコールドコールを実施する」「代理店契約を結ぶまたは継続するよう、顧客に不当な圧力をかける」「代理店契約を結ばなければプロフィールを失うことになると脅迫する」
無料のものを有料と偽ってはいけない「料金が発生しない Google サービスを有料の掲載サービスであると偽る」
有料であることを書面で知らせる管理サービスが有料であることと、ビジネス プロフィールそのものは追加料金がかからないことを通知する。「新規顧客に対してプロフィールの管理を請け負う前に書面で通知を行うこと、請求書に管理費用を明記すること」
変更は店に知らせる「最終顧客のプロフィールに対するすべての変更と編集について、その最終顧客に必ず通知してください。」
解約のとき、店が管理を取り戻せるようにする店から通知を受けてから「7 営業日以内」に、店が業者との関連付けを解除し、「そのアカウントの排他的な管理権限を取り戻す」ことができるよう取り計らう

出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールのサードパーティ ポリシー」(2026年10月9日に確認)。表の左の列はツクシの要約です。

これは「Googleが業者に求めているルール」で、法律ではありません。違反があっても、それだけで契約が無効になるとは限りません。勧誘のときの説明しだいでは、民法の取消しが問題になることがあります(下記)。違反だと思ったら、同じページの「サードパーティ ポリシー違反の報告」からGoogleに報告できます。法律の話はクーリング・オフの節で分けて書きます。

Googleは、店の側に向けたヘルプも用意しています。「サードパーティは、特別な手段を使って Google 検索や Google マップでのビジネスのランキングを約束したり操作したりすることはできません。」「サードパーティと契約する前に、サービスとその費用が明確に記載された契約書の正式なコピーを入手してください。」といった注意が並んでいます。頼む前に、一度目を通しておくと安心です。

出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「サードパーティと連携してビジネス プロフィールを管理するためのヒント」(2026年10月9日に確認)

MEOの営業電話でよく聞く言葉と、その場で聞き返すこと

MEOの営業電話がすべて悪いわけではありません。ただ、次のような言葉が出たら、その場で契約せず、聞き返してください。

MEOの営業電話でよく聞く6つの言葉と、その場で聞き返すこと
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こう言われたらGoogleの説明聞き返すこと
「Googleの者です」「Googleから電話しています」Googleからサポートの電話が来ることはありますが、Googleは、通話中に支払い情報を尋ねたり、優遇措置を約束したりすることは「ありません」。「Google の社員を装った電話がかかってきた場合は、電話を切ってください。」「@google.com のアドレスから、メールで送ってください」(Googleのヒント記事にある確かめ方)
「Google認定の業者です」Googleまたは関連会社であるかのように装うことは、ポリシーで禁止(「Google 認定」などを含む)「その認定の名前と、確かめられるページを教えてください」
「上位表示を保証します」「必ず3位以内に」「Google サービスで上位に掲載されることを保証する」ことは、ポリシーで禁止「なぜ保証できるのですか」。Googleは、業者が特別な手段で順位を約束したり操作したりすることはできない、と書いています
「このままだとプロフィールが消えます」「お客様の許可なしに、サードパーティが Google サービスからお客様のビジネス情報を削除したり、ビジネス情報にアクセスしたりすることはできません。」聞き返さず、電話を切ってかまいません
「無料診断で、順位が下がっていました」順位は、探す人の場所で変わる(距離)「どの言葉で、どこから測りましたか」
「口コミを増やします」「低評価を消します」見返りつきの口コミ集め、満足した人だけを選んで頼むこと、利害関係のある人の投稿は、Googleのポリシーで禁止「具体的に、どうやって増やすのですか」

出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「不正な電話とテキスト メッセージからの保護」「サードパーティと連携してビジネス プロフィールを管理するためのヒント」「サードパーティ ポリシー」、Google マップ「禁止および制限されているコンテンツ」(いずれも2026年10月9日に確認)。「聞き返すこと」はツクシの提案です。

営業電話がしつこいとき

断っても何度もかかってくる場合、Googleのポリシーには「電話禁止リストを無視して、過度のコールドコールを実施する」ことの禁止があります。業者の名前と、かかってきた日時を記録しておき、サードパーティ ポリシー違反の報告からGoogleに伝える道があります。法律(特定商取引法の再勧誘の禁止)は、次の節のとおり、店の集客のための契約では原則として使えないと考えられます。だからこそ、Googleへの報告を覚えておく価値があります。

「口コミを増やします」に乗ると、責任を問われ得るのは店の側

Googleマップの口コミをめぐって、消費者庁がステルスマーケティング(ステマ)の規制で措置命令を出した例があります。星5・星4の口コミを書くことを条件に、割引やギフトカードを渡していた医療法人です(2024年6月6日・2025年3月17日)。消費者庁の公表には、代行業者が関わったという記載はなく、医療法人が自ら行ったものとされています。ただ、命令が出たのは口コミを集めた店の側でした。「口コミを増やします」という提案に乗ったときも、責任を問われる側になり得るのは店です。口コミの正しい頼み方は、口コミのお願いのしかたにまとめています。

出典:消費者庁「医療法人社団祐真会に対する景品表示法に基づく措置命令について」(令和6年6月6日の措置命令)、「医療法人社団スマイルスクエアに対する景品表示法に基づく措置命令について」(令和7年3月17日の措置命令)(いずれも2026年10月9日に確認)

MEO対策の契約前チェックリスト

頼むと決めたら、申し込む前に次の項目を確かめてください。答えは、口頭ではなく書面(契約書・見積書・メール)でもらうのが基本です。

MEO対策の契約前に書面で確かめる11項目のチェックリスト
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確かめること理由
□ 業者は「管理者」として入るか(店はオーナーのまま)Googleは、店が常にオーナー権限を持つこと、業者は管理者として招待してもらうことを求めている
□ パスワードを渡さなくていいかGoogleは業者に、パスワードを共有しないよう求めている
□ 「プロフィール自体は無料、費用は管理作業の対価」と書面にあるかGoogleは、管理を請け負う前の書面での通知と、請求書への管理費用の明記を求めている
□ 作業の中身が書かれているか(何を・月に何回)Googleのヒント記事は、サービスと費用が明確に書かれた契約書の写しをもらうよう案内している
□ 契約期間・自動更新・途中解約の違約金初期費用0円の契約で、途中解約に違約金がかかる形があると指摘する業者もある
□ 解約したとき、管理者の権限をどう外すかGoogleは、通知から7営業日以内に店が管理を取り戻せるよう求めている
□ 成果報酬なら、検索語・測る場所・月の上限測り方しだいで、払う額も「成果」の意味も変わる
□ プロフィールを変えたときに知らせてくれるかGoogleは、すべての変更を店に知らせるよう求めている
□ 数字(パフォーマンス)を見せてくれるかGoogleのヒント記事は、店にはプロフィールのパフォーマンスを知る権利があるとしている
□ 撮ってもらった写真・作った文章は、解約後も使えるかホームページやチラシに使い回せるかで、払ったお金の価値が変わる
□ 口コミの返信を任せるなら、承認を書面で残すかGoogleは、返信の代行には明示的な承認が必要で、口頭の同意では足りないとしている

出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「サードパーティ ポリシー」「サードパーティと連携してビジネス プロフィールを管理するためのヒント」、違約金の指摘はMEO TIMES(いずれも2026年10月9日に確認)。チェック項目の並びはツクシの整理です。

Googleのヒント記事には「一度に 1 つのサードパーティと連携する」ともあります。業者を乗り換えるときは、前の業者の権限を外してから次に頼んでください。

MEO業者との契約に、クーリング・オフは使える?

「電話で勧められて契約したけれど、やめたい」。そのとき頼りにしたくなるのがクーリング・オフです。ただ、営業している店や会社が、自分の店の集客のために結んだ契約では、原則として使えないと考えられます。順番に説明します。

クーリング・オフの原則(特商法・消費者契約法の対象外と考えられる)、例外(特商法が使える可能性)、民法の取消しを主張できる可能性
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原則:店の集客のための契約は、特商法の電話勧誘・訪問販売のルールの対象外

電話勧誘や訪問販売のクーリング・オフは、特定商取引法(特商法)のルールです。ところが特商法には、「営業のために若しくは営業として締結するもの」には適用しないという定めがあります(26条1項1号)。店の集客のためのMEO契約は、多くの場合これに当たると考えられます。この場合、クーリング・オフだけでなく、断った人への再勧誘の禁止も使えません。

消費者を守る消費者契約法も、「消費者」を「個人(事業として又は事業のために契約の当事者となる場合におけるものを除く。)」としています(2条1項)。事業のための契約は、原則として対象外です。実際に、個人で建築業を営む人が自社のホームページを立ち上げるためのリース契約について、消費者契約法の適用が否定された裁判例があります(国民生活センターの論文で紹介されているもの)。MEOの契約そのものについての裁判例は、今回の調査では見つかりませんでした。

例外:事業者だから一律に対象外、ではない

一方で、消費者庁の通達は、こう書いています。

「契約の相手方の属性が事業者や法人である場合を一律に適用除外とするものではない。例えば、一見事業者名で契約を行っていても、購入商品や役務が、事業用というよりも主として個人用・家庭用に使用するためのものであった場合は、原則として第2章の規定が適用される。特に実質的に廃業していたり、事業実態がほとんどない零細事業者の場合には、第2章の規定が適用される可能性が高い。」

つまり、事業者の名前で契約していても、中身が主に個人用・家庭用だった場合や、実質的に廃業している・事業の実態がほとんどない場合には、特商法が使える可能性があります。どちらに当たるかは、取引の内容や目的などから個別に判断されます。営業中の店がMEOを頼んだ、というよくある形は、原則の側に入ることが多いと考えられます。期待しすぎず、まず専門家に聞いてください。

出典:e-Gov法令検索「特定商取引に関する法律」26条1項1号、「消費者契約法」2条1項、消費者庁ほか「特定商取引に関する法律等の施行について」(令和6年11月19日、第5節 雑則関係)、消費者庁「訪問販売等の適用除外に関するQ&A」、国民生活センター『国民生活研究』第60巻第2号 大澤彩「いわゆる『消費者的事業者』に関する一考察」(東京地判平成25年4月17日の紹介。判決の原文は未確認)(いずれも2026年10月9日に確認)

民法の「取消し」を主張できる可能性はある

特商法や消費者契約法が使えない場合でも、民法のルールは事業者どうしの契約にもかかります。たとえば、だまされて結んだ契約は取り消すことができます(96条1項)。重要な点について勘違い(錯誤)をして結んだ契約も、条件を満たせば取り消せます(95条)。「Googleの者だと言われて契約した」「順位を保証すると言われて契約した」という場合は、こうした取消しを主張できる可能性があります。

ただし、認められるかどうかは、勧誘のときに何を言われたか、何が書面に残っているかなど、個別の事実で決まります。95条には、その前提が契約の基礎として表示されていたことが必要な場合や、こちらに重大な落ち度があると取り消せない場合の定めもあります。自分で判断せず、弁護士に相談してください。そのためにも、営業の電話の日時・相手の名前・言われたことをメモし、書面やメールは残しておきましょう。

出典:e-Gov法令検索「民法」95条・96条(2026年10月9日に確認)。この節は法令と公的資料の要点をまとめたもので、個別の事案への法的な助言ではありません。

「詐欺かも」と思ったときの相談先

ここは、地元の社長に特に知っておいてほしいところです。柏市の消費生活センターは、事業のための相談を対象外としています。市のページが、対応(回答)できない内容として「事業者や個人事業主の方からの事業のためのご相談」を挙げています。案内されている行き先は、弁護士の「ひまわりほっとダイヤル」です。

「詐欺かも」と思ったときの相談先5つ(ひまわりほっとダイヤル、柏市・我孫子市の消費生活センター、千葉県よろず支援拠点、Googleへの違反報告)
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相談先向いている相談注意点
日弁連「ひまわりほっとダイヤル」(中小企業向けの弁護士予約)契約・解約のトラブル、取消しを主張できるか0570-001-240。月〜金(祝日除く)10:00〜12:00/13:00〜16:00。ページに「初回相談30分無料」とあります。弁護士会ごとの条件や、個人事業主が対象かどうかは未確認なので、電話で確かめてください
柏市消費生活センター個人としての暮らしの契約対象は市内に在住・在勤・在学の方。対応(回答)できない内容として事業のための相談が挙げられています。「事業者の信用性、価格の妥当性」の相談も同じ扱いです
我孫子市消費生活センター個人としての暮らしの契約対象は市内に在住・在勤・在学の方(電話で確認を)。「事業者の信用性、価格の妥当性」の相談は受けていないと書かれています。事業のための相談を受けるかは、ページに明記がなく未確認です。電話(04-7185-0999)で先に確かめてください
千葉県よろず支援拠点(国の無料経営相談)頼む前に、提案や見積もりが自社に合っているかを相談する契約トラブル(法律の問題)を扱うかは未確認です
Google「サードパーティ ポリシー違反の報告」Googleを名乗る、順位を保証する、しつこい電話、権限を返さないGoogleへの報告で、契約を取り消すものではありません

出典:柏市「消費生活センターのご利用について」、我孫子市「消費生活相談」、日本弁護士連合会「ひまわりほっとダイヤル」、千葉県よろず支援拠点(いずれも2026年10月9日に確認)

ほかの記事では「消費生活センター(188)に相談を」と書かれていることもあります。個人としての契約ならそれで正しいのですが、店の集客のための契約では、少なくとも柏市では窓口が違います。電話する前に、どちらの立場の相談かを整理しておくと、たらい回しを避けられます。

ツクシの支援(ツクシも代行する側です)

正直に書きます。ツクシも、Googleビジネスプロフィールの整備や運用をお手伝いする代行する側です。だからこそ、この記事に書いたことは、ツクシ自身にも当てはめています。

  • Googleビジネスプロフィール自体は無料です。ツクシの支援は有料です。お支払いいただくのは、整備や運用の作業の対価です
  • 順位は保証しません。順位はGoogleが決めるもので、誰にも保証できないためです。そのかわり、何をしたか・数字がどう動いたかをお見せします
  • オーナー権限は、お店に残したままにします。ツクシは、お店から管理者として招待していただいて作業します。パスワードはお預かりしません
  • 解約のときは、ツクシが管理者から外れます。解約のご連絡をいただいたら、Googleのポリシーの期限(7営業日以内)までに、ツクシの側でも管理者から外れます。お店の側で外していただくこともできます
  • 口コミの代筆や、見返りを約束した口コミ集めはしません。見返りつきの口コミや、業者など利害関係のある人の投稿(代筆を含む)は、Googleのポリシーで禁止されているためです

Googleが、代行業者にすべての顧客へ案内するよう求めているヘルプ、「サードパーティと連携してビジネス プロフィールを管理するためのヒント」も、ぜひ読んでからご相談ください。ツクシに頼むかどうかに関係なく、役に立つ内容です。

内容料金(税込)
Googleマップ・検索の現状診断0円
プロフィールの整備(業種・営業時間・サービス・写真など)お見積り(診断の結果から、必要な作業だけ)
写真撮影(プロフィール・ホームページ・チラシに使い回せる)2時間44,000円〜(我孫子市・柏市以外は交通費別)
ホームページの運用・改善月3万円〜

※Googleビジネスプロフィールの月々の運用を含めるかは、診断のうえお見積りします。

※詳しくは我孫子・柏のMEO対策・SEO対策(「上位表示を約束してもらえますか?」もよくある質問に載せています)、写真・動画撮影、単発の作業は単発のご依頼をご覧ください。

ツクシは我孫子を拠点にした個人事業で、ご相談から作業まで代表の橋爪が担当します。撮影は、外部のパートナーとチームを組んで対応しています。「自分でやれるところは自分で」がいちばん安く済みます。診断では、自分でやれるところと、手を借りたほうが早いところを分けてお伝えします。

よくある質問

MEO対策は自分でできますか?
多くは自分でできます。Googleビジネスプロフィールは無料で、Googleも「仕組みと使い方を理解するのに、それほど時間はかかりません」と書いています。登録・情報をそろえる・写真・投稿・口コミのお願いと返信・月1回の数字の確認が基本です(手順)。時間が取れない、写真をプロに撮ってほしい、という部分だけ頼む方法もあります。
MEO対策の費用相場はいくらですか?
MEO業者やツールの会社が公表している目安(7社、ツクシ調べ、2026年10月時点)では、月額固定型が月1万〜8万円、成果報酬型が1日500〜2,000円、初期費用が0〜10万円、払い切り型が5万〜20万円でした。公的な統計ではありません。比べるときは、1年の総額で比べるのがおすすめです(費用相場)。
MEO対策は不要ですか? 意味がないと言われました。
「業者に頼む」ことが不要な店は多いと思います。一方で、Googleビジネスプロフィールの情報を正しく保つこと自体は、Googleマップで探す人に見つけてもらうための基本です。営業時間や電話番号が古いままだと、来ようとした人を逃します。お金をかけるかどうかと、やるかどうかは分けて考えてください。
「Googleの者です」という営業電話が来ました。
Googleは、通話中に支払い情報を尋ねたり、優遇措置を約束したりすることはないと書いています。Googleの社員を装った電話は切るよう案内しています。どうしても気になるなら、@google.com のアドレスからメールを送るよう頼んでください(営業電話の節)。
上位表示を保証すると言われました。本当ですか?
Googleは、代行業者が「Google サービスで上位に掲載されることを保証する」ことをポリシーで禁止しています。また、ランキングを上げるための金銭は受け取らないとしています。保証を前面に出す業者には注意してください。
成果報酬型なら損をしませんか?
成果報酬型そのものが悪いわけではありません。ただ、どの検索語で、どこから測るかで「成果」の意味が変わります。誰も検索しない言葉や、店のすぐ前から測った順位では、お客さまは増えません。検索語・測る場所・月の上限を、契約前に書面で確かめてください。
解約したら、プロフィールが消えてしまいませんか?
店がオーナーで、業者が管理者なら、店の側で業者を外せます。管理者はプロフィールを削除できません。Googleは業者に、解約の通知から7営業日以内に店が管理を取り戻せるよう求めています。心配なのは、業者がオーナーになっている場合です。契約前に、権限の形を確かめてください。
電話で契約してしまいました。クーリング・オフできますか?
店の集客のための契約は、特定商取引法の電話勧誘販売などのルールが適用されず、クーリング・オフは原則として使えないと考えられます。ただし、事業者だから一律に対象外ではなく、実質的に廃業している・事業の実態がほとんどないといった場合には、使える可能性が高いとされています。だまされた・大事な点を勘違いした場合は、民法の取消しを主張できる可能性もあります。まずは弁護士に相談してください(クーリング・オフの節・相談先)。

まとめ

  • MEO対策の多くは自分でできる。Googleビジネスプロフィールは無料。頼むなら、買うのは順位ではなく時間と撮影
  • 「MEO」はGoogleの用語ではなく、日本の業界用語。順位は関連性・距離・知名度で決まり、Googleにお金を払って上げることはできない。口コミは順位に「役立つことがある」(英語版 "can help")
  • 店にしかできないのはオーナーでいることと口コミのお願い。任せるなら管理者として招待し、パスワードは渡さない
  • 代行の費用相場は、各社公表の目安で月1万〜8万円(公的統計ではない)。1年の総額で比べる
  • Googleは業者に、順位の保証・Googleを装うこと・過度のコールドコール・脅しを禁じ、解約時は7営業日以内に店が管理を取り戻せるよう求めている
  • 店の集客のための契約は、クーリング・オフが原則として使えない(例外あり)。だから契約前のチェックが大事。柏市の消費生活センターは事業の相談は対象外で、行き先はひまわりほっとダイヤルなど

登録や口コミの手順はGoogleビジネスプロフィールの口コミ返信は全件必要?(順位の考え方は順位について、正直なところ)で、AI検索との関係はAIO対策の記事で、Web集客全体の始め方は中小企業がWeb集客を始める時に知っておくべき5つのワナで整理しています。ほかの記事は集客・マーケティングの一覧からどうぞ。

あわせて読みたい中小企業がWeb集客を始める時に知っておくべき5つのワナ|何から始める・費用・頼み先

「営業の電話が来て、頼むべきか迷っている」「自分でやれるところだけ教えてほしい」という段階でも大丈夫です。今のGoogleマップでの見え方を見て、自分でやれるところと、手を貸したほうが早いところを一緒に整理します。現状の診断は無料です。LINEかお問い合わせからどうぞ。先に自分で傾向を知りたい方は、3分でできる打ち手診断もあります。

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